数年ぶりに昔の友だちが来てくれまして、何かおもしろい本ある?と聞かれたので高野秀行「腰痛探検家」をおすすめしました。


世界中の秘境、魔境へずいずいずかずか潜入し、命からがら帰ってくる高野さんがさまざまな医療機関をハシゴしながらの腰痛との闘いを描いたなかなかの傑作なのですが、彼曰く、おまえが前にすすめてきた本はアル中の本(中島らも「今夜すべてのバーで」)だった。そんでもって今回は腰痛。なぜオレに不健康な本をすすめるのか?


むむっ、なるほど。全くそんな意図は無かったのだけどおもしろい偶然ですなあ、などと言って笑っていたのだけどまあ、アル中も腰痛もわりと身近なアレですなあ。おまけに「中」と「痛」で韻も踏んでる。


先日も一緒に深酒をしたばかりでしたので、お互いいい年なのだから体に気をつけましょう、という気持ちがあったのかもしれません。


人に本をすすめるのは難しいけどおもしろいなあ。