2008-01-01から1年間の記事一覧

年の終わりに

本日、今年最後の営業になります。 日本中が不況の波にさらされる中の年末でありますがこんな弱小の古本屋にまでその余波は来ている様にも感じられます。ああ日本よどこへ行く?しあわせのとんぼもどこへ行く? こんな時こそ、「本」の力を信じなきゃあね。…

年末年始の営業

突然の猛吹雪!あっという間に何もかもが銀世界って、それどころじゃあありません。 あっちもこっちも雪かきに追われ、出ました妖怪オオワラワ。詰め掛けるお客さんでおおわらわ、なんてのも体験してみたいものですなあ。 年末年始の営業のご案内です。 12…

「緑の目の令嬢」vs「青い目の少女」

これは本当にたまらない。 ますます学級文庫化が進む古本浪漫堂です。 同じポプラ社の少年探偵団のシリーズがごそっと売れていってしまったと思ったらやってきましたアルセーヌ・ルパン! 義賊、義賊ですよ、怪盗で紳士ですよ。他にこんな名前で呼ばれている…

タイムマシーンにお願い!

先日降った雪はまたまた解けてしまいました。よしよし。 「トムは真夜中の庭で」新書版とハードカバー、二冊あったのですが、いずれも常連のお客さんに買われていきました。そらもう、今の私にオススメを聞かれた日にはねえ、いやでも本当におもしろいんです…

夢に見るほど

トムは真夜中の庭で作者: フィリパ・ピアス,スーザン・アインツィヒ,Philippa Pearce,高杉一郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1967/12/05メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 141回この商品を含むブログ (26件) を見る『トムは真夜中の庭で』児童文学の…

『マルドゥック・スクランブル』感想

マルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気 (ハヤカワ文庫JA)作者: 冲方丁出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2003/07メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 69回この商品を含むブログ (284件) を見る科学技術発祥の地‘楽園’を訪れたバロットが知ったの…

いろいろまいった。

まいったなあ、北国の小売店はこの初雪が降った直後のざくざく状態がきびしい気がします。きっちり積もるか、みんなが歩くのと寒いのに慣れるかするまでのすこしの辛抱ではあると思うのですが・・・。 まいったなあ、「マルドゥック・スクランブル」おもしろ…

こんな店

わたくし的読書 (MF文庫)作者: 大田垣晴子出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2003/02メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (12件) を見るうちの店、特にこれと言った特色の無いことが特色の古本屋だなあ、と我ながら思う品揃えなの…

ガリレオVSネズミ

雪降りました。ストーブ点けました。 今日は比較的暖かいのですが、しかしまあ。ガリレオの苦悩作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/10/23メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 38回この商品を含むブログ (183件) を見るガリレオシリーズの…

冬の割引チケット

灯油買いました。リッター108円。上がるか下がるか、覚え書き的に書いておきます。本日は少し暖かかったのでまだストーブは点けてませんが、陽が落ちた現在は震えるほど寒いです。 明日より、恒例の割引チケットを配布いたします。 いつものようにだいた…

冬将軍と薄れる記憶たち。

寒いです。 入って来たお客さんが、「外より寒い!」と言うほど寒い浪漫堂です。 どんだけー!って聞かなくなりましたなあ。 ストーブ用意します。明日は休みだ。 「黒後家蜘蛛の会」アイザック アシモフ 「有栖川有栖の本格ミステリライブラリ」有栖川有栖…

ぼっぼっぼくらは

少年探偵団!いや、もと歌のラジオドラマは知らないんですけどね。 高校生のころ、NHKFMのラジオアドベンチャー(だったかな?)で「サーカスの怪人」(黄金仮面だったかなあ?)をやっていたのは聞いていました。 新旧のポプラ社、江戸川乱歩の少年探…

絵本がいっぱい

絵本が充実しております。ぐりぐらなど、なかなか良いものがありますよ。くるりくらなんて知ってました? 親子連れ、ご家族のでのお客さんも多いですが、意外とおばあちゃんとお孫さん、なんていう二人連れもいらっしゃいます。案外若いお母さんよりは古本屋…

怪星王ドガチャーン

本日は雨天なり。ひと雨ごとに冬の近づく北の街。 寒いですなあ。地元のラジオを聴いていたら「ストーブ点けました」ってなあことを言ってる人がいて。 そりゃあ、いくらなんでも早すぎでしょう。あたしゃあ、がんばりますよ、せめて初雪が降るまでは。 なに…

話題の児童書など

本職以外のところがちょっと忙しく、なんだかもう余裕も無く本もなかなか読めずにおりました。あ、本職は古本屋です。若おかみは小学生! 花の湯温泉ストーリー(1) (講談社青い鳥文庫(SLシリーズ))作者: 令丈ヒロ子,亜沙美出版社/メーカー: 講談社発売日: 200…

野菜天国

雨やら、蒸し暑さやら、なんだかすごしにくい日々ですが。 お客さんに、「あなたは野菜が足りない!」とダメ出しをされ、セロリやらにんじんやら野菜ジュースやらをいただきました、その他ご近所さんからもトマトやらズッキーニやらいただいて。 カリカリも…

お盆です。

涼しくなってきましたなあ。 今年の夏は正しい北海道の夏という気がします。 昼間は、かーっと暑くても日暮れには涼しくなり、半袖じゃあ、ちと寒い。 でもってお盆過ぎれば赤とんぼが舞い短い夏は終わります。 お盆中、古本浪漫堂は、14、15、16日と…

「時を跳ねる少女」

よく考えると、「時をかける少女」はタイムスリップしたわけではないのですね。過去に肉体ごと戻ったのであればもう一人の自分に会うはずですし、つまりは意識だけ過去の自分に戻った、意識的に行なわれた「リプレイ」なのですなあ。すると未来の自分はどう…

花火大会の思い出

花火がなっております。豊平川花火大会です。 去年も、店の前をたくさんの浴衣の方たちがいそいそと川のほうへ歩いていくの見ながら、「花火大会じゃあ、お客さんは来ないなあ」と思っていたらどっかんどっかん一番盛り上がっている時間に全く関係なくやって…

夏なので。

新城カズマ「サマー・タイム・トラベラー」を読んでいます。 サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)作者: 新城カズマ,鶴田謙二出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2005/06/16メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 560回この商品を含むブログ (353件) …

本好き姉弟

天気もいまいちだし、目の前の道路工事は終わらないしであまり状況は良くないのですが、なんだか毎日いろんなお客さんに来ていただいております。感謝の日々をすごしております。 本日も、大量の仕入れにうれしい悲鳴をあげていたところ小学生ぐらいの姉弟が…

事故など

蒸し暑い一日でした。 古本浪漫堂、ただ今サブカル系、秘宝系の本が大量入荷しており、なかなかおもしろいことになっております。 興味のある方は是非ご来店を。コアな映画ファン、一冊で満腹になれるような情報量の多い読書に飢えている方などにグッと来る…

「なんだかなあ」

昨日の文章がやたらと恥ずかしい、翌朝のラブレター的な恥ずかしさですなあ。愛ゆえに。こんなのしょっちゅう書いてると定期的に訪れる感覚なのですが、こういうものなんでしょうか? さっさと後ろに回したいので今日も更新します。サラマンダー殲滅(下) (光…

「ルルルルヨカンデス!」

「サラマンダー殲滅」が終わらないのです。サラマンダー殲滅(上) (光文社文庫)作者: 梶尾真治出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/09/07メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (24件) を見る梶尾真治さんと言えば、リリカルミラクル…

おかげさまで二周年

そうなんです。二周年なんです。皆様のおかげです。よくぞここまで、めざせ三周年!なんとかなるさ、なんとかなるか? したってやるしかないしょ、(あ、おばちゃんだ!) こったら店でも、よろこんで通ってくれるお客さんば、がっかりさせたら駄目さ。 はた…

クイーン「エジプト十字架の秘密」

クイーンの長編の魅力は、事件が一段落したかのように思えてからの怒涛の展開と、謎解きのスピード感ではないでしょうか? 海外の作品を読む上で挙げられる難点に、訳文のわかりににくさというものがあると思いますが、クイーンの作品に関しましては不思議と…

「トリポッド3潜入」

なんともはっきりしない天気でした。降ったりやんだりラジバンダリ。 「トリポッド」三巻も夢中で読み終えたのですが四巻はなく、出会いの時を静かに待つことにしました。 本当は新刊本屋でみつけ、何度も手に取ったのですが、なんだか終わってしまうのがも…

「トリポッド2脱出」

トリポッド2脱出トリポッド〈2〉脱出 (ハヤカワ文庫SF)作者: ジョンクリストファー,西島大介,John Christopher,中原尚哉出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2005/01/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (39件) を見るトリポッド…

侵略者を撃て!

「トリポッド1襲来」トリポッド 1 襲来 (ハヤカワ文庫 SF)作者: ジョン・クリストファー,西島大介,中原尚哉出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2004/11/15メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 144回この商品を含むブログ (67件) を見るぼくとアンディがサマー…

筒井康隆「パプリカ」

読んじゃいましたよ「パプリカ」おもしろかった。パプリカ (中公文庫)作者: 筒井康隆出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1997/04/01メディア: 文庫 クリック: 83回この商品を含むブログ (43件) を見る前回も書きましたが、筒井の「家族八景」を初めて読んだ…