古本浪漫堂最後の挨拶2009

今年もいろいろありましたなあ。


百年に一度という大不況、札幌の顔というべきデパートまでつぶれていく中、我が町平岸でもあちこちでお店が消え、本屋も古本屋もばたばたと消えていきました。


ウチはもともと火の車、売り上げは増えもせず減りもせずと言うのはもしかして頑張った方なのかもしれません。
ですがまあ、あいかわらず大変です。毎年この時期は年を越せるか?春を迎えられるか?と戦々恐々しております。


とは言え、三年目にしてようやく手ごたえの様なものを感じ始めてきたような気もします。お客さんの顔ぶれも本の品揃えもなんだか楽しい感じです。すこしづつ、自分の理想に近づいてきている気がします。まだまだですけどね。


活字離れだとか、出版不況だとか、電子ブック的なものだとか紙本をめぐる状況はますます寒いものになってきているようです。
ましてや古本屋などという文化はますますスキマ的なものになっていっているような気もします。
しかしまあ、われわれ本好きという人種は、もともと狭い隙間にもぐりこんで本を読んだり、捜したりするのが好きなやからでありますもんで、それならとびきり楽しいスキマをつくってやんよ!なんていうこころもちであります。


今年もお店に来てくださったお客さん、本当にありがとうございました。
心より感謝しております。


来年もよろしくお願いいたします。


古本浪漫堂 店主