ジョン・ディクスン・カーを読んでる男

ピーチでピンクな飛行機に乗ってまいりましたよ。


このところディクスン・カーのミステリを続けて読んでおります。
カー作品は、訳のせいで読みにくいと思い込み勝手に苦手意識を持っていたのだけど無理やり読んでいたらどこかで脳内の何かがパキンと外れ、すらすら読めるようになりました。フェル博士萌え〜。


そんなわけでこの休みに3冊目『皇帝のかぎ煙草入れ』を読んでいたところ小学生の甥っ子たちに「何読んでるの?」と訊ねられる。


「おじいさんが殺されてなあ。女の人が疑われているんだけど犯人じゃなくて、怪しい人がいっぱいいるんだけど誰が真犯人かっていう話でな」


「ああ、わかる。怪しい人は犯人じゃないんだよね。コナンでもそうだから」


おお、あのちび探偵マンガは嫌いだけど、こいつらとミステリ話ができるとはあれもなかなかバカにしたもんじゃないのかも。
マンガやアニメから入ったミステリ読み予備軍の子どもたちが将来本物に触れられればそうとう楽しめるはずだしねえ。


でもって彼らのアドバイスに従い、怪しい奴をどんどん除外していったら誰もいなくなってしまったのだけど、これはどうしたものかと思ったら、うわあ、まさかの超展開!


これ、ものすごくよくできてるなあ、本を手に取った時から読者もだまされる仕掛けになっているわけだ。いや、もうあざやかすぎてネタバレにもならないと思います。読んだ人ならああなるほど、と思うかもしれませんが。


古典ミステリあなどれじ。らうーる・だんどれじー。


ではまた。