冬に向けて

桜木紫乃さんの『ホテルローヤル』を読んでおります。


普通の人々が普通の生活の中で巻き込まれる少しだけインモラルだけれど極めて普通のドラマを淡々とした文章で描いた連作短編集なのですが、これがすこぶるおもしろい。


この本がアホのように売れているという事実は本当ににすばらしいことだと思います。
恋愛もギャグもトリックも、暴力もテロも殺人事件も、派手なことは何ひとつなくても、笑えて泣けて共感できておもしろい、これこそが本の持つ力です。たくさんの人がここから読書の楽しさを感じていただけたら、と強く思います。


お客さんの少なくなる冬に向けて、ブログの更新頻度をあげながら、店主がもっとも苦手とする自己主張をほんのすこし強くしていこうと思います。


知らない人は知らないけれど、知ってる人ならみんな知ってる、品揃えも楽しさも平岸ナンバーワンのステキにゆかいな古本屋、古本浪漫堂ここにあり。
ここ平岸には現在うち以外に古本屋は一軒もございませんので、ナンバーワンの名をほしいままにしております浪漫堂。この冬もよろしくお願いいたします。


ではまた。