夢枕獏「餓狼伝」

新装 餓狼伝〈the Bound Volume 1〉 (FUTABA・NOVELS)

新装 餓狼伝〈the Bound Volume 1〉 (FUTABA・NOVELS)

若い頃はできなかったのですが、30を過ぎてから抵抗無くできるようになったことのひとつに、複数の本を並行して読めるようになった、ということがあります。
今は「臨死体験」を読み進めているわけですが、同時に読んでいる本が何冊かあります。

夢枕獏さんの作品は去年お客さんに薦められて読んだ「神々の山陵」が個人的に大ヒットで、お客さんや友達に薦めまくっていたのです。

餓狼伝」は十巻以上も続編が出ており、コミックにもなっている超人気作品であり、もちろん知ってはいたのですが、今更感もあり、あえて手は出していませんでした。
ところが先日買取で入ってきたたくさんの文庫本の中にこの本が入っており、何気なく読み始めたところ、これがおもしろく、夢中で読み終えてしまいました。
話は非常に単純で、空手とケンカとプロレス、どれが一番強い?と、言ったようなものなのですが、いやあ、これが熱い熱い。

格闘シーンの、骨と骨がぶつかり、関節が悲鳴を上げる、そんな音が聞こえてきそうなほどの臨場感はさすが。ものすごく痛そうですがクセになります。
全巻読んでいる方に話を聞いたところ、この最初の巻が一番面白いとのこと、そうは言っても先の気になる終わり方です。バケモノみたいな強い男が次々出て来るのです。最強は誰か?


なお、上に紹介されている「餓狼伝」は新装版であり、私が読んだのは双葉文庫版であります。


お客さんと話をしているだけで、読みたい本は次々涌いてきます。
しあわせです。


ではまた。