エラリー・クイーン「レーン最後の事件」

ようやく積もったと思ったら一日雨でした。夜更け過ぎには雪になる模様です。

後半怒涛のごとく一気に読んでしまいました。XYZが伏線にしか思えないほど強烈な展開、まあ、とにかくトリックがどうとかそういうレベルではなくひっくりかえりました。最後数ページは本当に「え、え、え!?」と声に出しながら読んでいてラストは「うわー・・・」と言った後しばらくあぜんとしてしまいました。


すごかったなあ、レーンやペイシェンスにキャラ萌えしながら読んでいたのは正しかったんだなあ、と言いますかまるでクイーンの手のひらで踊らされていたかのようです、そらもう楽しい踊りでしたが。


レーンの魅力をたっぷり引き出しつつ論理ミステリとして一級品だったX,変化球ではありますがとてつもない動機と犯人にあっと驚かされたY,物語としては弱いものの新たなキャラクターをしっかりと作品に根付かせたZ、これがあっての最後の事件だったのですなあ。


たぶん、冷静に考えるといろいろつじつまの合わない部分は出てきそうなのでこの衝撃は最初に読み終えた一回きりだと思いますが・・・。


このたった一度の感動に出会いたくて今日もまた新しい本に手を伸ばしてしまうのですなあ、なんともかんとも。


楽しいなあ、すごいなあ、本。


ではまた。