読んだ。

読みました。「ホム中」


一言で言うと「この子若いのに苦労してるんだねえ」と言ったところでしょうか?


家族を解散させてしまったお父さんばかりでは無く、大好きなおかあちゃんとの死別や、灰谷健次郎的な先生との出会い、やけに親切な近所の人々などなど、はやりの昭和レトロな雰囲気がプンプンします。

ところがそういったありがちないやらしさを、中学生の作文レベルの拙い文章がやわらげるという、驚くべき効果を生み出しているのです。

まるで「はじめてのおつかい」(私はいつも泣きながら観ています)のこどもを応援しているかのような気分でついついページがめくらされてしまいます。後半になるにつれて多少文章が上手になっていくのも計算のうちなのかもしれません。


しかしお笑い芸人が若いうちからこんな苦労話を書くってのはどうなんでしょう?
がばいばあちゃんの人みたいに一回枯れちゃってからならともかく、芸にプラスになるとは思えんがなあ。


でも百万部かあ、印税がっぽがっぽかあ、良いなあ。


「ホームレス店長」


家あるしなあ、店も、今のところは。て、シャレになりませんなあ、がんばらんと。


ではまた。