「ルルルルヨカンデス!」

「サラマンダー殲滅」が終わらないのです。

サラマンダー殲滅(上) (光文社文庫)

サラマンダー殲滅(上) (光文社文庫)

梶尾真治さんと言えば、リリカルミラクルな時間SFで我々おっさんロマンチッカーのハートをきゅっと優しく鷲掴み何、このほおを伝うあたたかいものは?でおなじみのカジシンさんでありますが、本格スペースオペラと言ってもいいようなこの作品でも作者のスタンスは全く変わっておらず、銀河転覆を狙うようなテロリストや殺し屋、サイコパスが跋扈する世界でも全く違和感の無い、いつも通りの優しい丁寧な文章には不思議な感動を覚えました。


現在下巻を八割がた読み終え、いよいよ最後の決戦へと赴こうとする主人公たちなのでありますが、(何しろハード仇討ちスペースオペラなのです)どうもこの先、大好きなキャラクターたちに決定的な何かが起きそうな予感がするのです。


何冊かでもカジシン作品を読んでいればわかるであろうさまざまな伏線に、この後の号泣必至な展開を感じとってしまった私には先を読むのがおそろしく、少し読んではやめたり、勝手にこの先の展開を考えただけで涙目になったり、いやもう「うしおととら」最終巻以来の読む前から本をもったまま泣きじゃくっている自分を想像できてしまう状態に戸惑いを隠し切れないおっさん36歳です、ああ。


でも読みます。体調を整えて、バスタオルを用意して。


いざ!


ではまた。