青い豆

村上春樹1Q84」を読んでおります。


相変わらずのどう転んでいくのかわからないストーリー展開に翻弄されつつ、これぞ春樹長編的な世界を楽しんでおりますが、なかなかページが進まない。


昔はそれ込みで楽しんでいたはずのもどかしさが、どうも今の自分にとっては足かせになっている気がします。
雰囲気を文体を世界観自体を楽しむのだ。カタルシスや、スリルやサスペンスなど求めちゃいけないのです。
わかっちゃいるのですがどうも長らくぬるま湯に浸っていた私のエンタメ脳にはいささか荷が重い。日和ってますなあ。


なにしろおもしろいですし、きっちり話は頭に入っているのですが1,2章読むたびに猛烈に眠くなるのはなぜでしょうか?
そしてそのまま眠ると必ず春樹的悪夢に襲われるのです。


また厄介なことにきっちり読み終わるまで他の本を読む気が一切おきません。
読みたい本、読まねばならない本はたくさんあるにもかかわらずまあ困った。


春樹だからなあ、後半に行くにしたがっての怒涛の盛り上がりとか、全ての謎が明らかになる驚愕の展開とかあるはず無いよなあ。ほんとにそんなのばっか読んでたなあここんとこ。反省。


この本があっという間に百万部も売れるんだから、日本人も捨てたものではないと思いたいです。
まだまだ本はイケるのだと。


ではまた。