夏過ぎて

雨だ、寒いぞ、夏は終わった。


お盆明けて店が見違えるようにスッキリきれいになったかと言えばもちろんそんなことは無く、ええとごめんなさい、ケーキでもどうぞ。(気持ち)


有川浩「空の中」読了。

空の中 (角川文庫)

空の中 (角川文庫)

200X年、謎の航空事故が相次ぎ、メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のため高空へ跳んだ。高度2万、事故に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは?
一方地上では、子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。大人と子供が見つけた二つの秘密が出会うとき、日本に、人類に降りかかる前代未聞の奇妙な危機とは。すべての本読みが胸躍らせる、未曾有のスペクタクルエンタテインメント!!
 裏表紙より


おもしろかったです。ベタベタですが大長編ドラえもんのび太の恐竜か、海底鬼岩城のバギーちゃん)的なシーンはマンガ泣きでした。(マンガ泣きとは昔のマガジン系の漫画に良くある涙が目の幅そのままの太さでダーと滝の様に流れる表現を言います。私が)


未知の生物の設定もおもしろいし、全く思考体系すらちがうその生物とのディベート的やり取りもものすごくおもしろい。そんな大ネタを扱いながらの、少年少女の成長物語があったり、大人なのにもどかしい恋愛ドラマがあったり大忙し。忙しすぎて小説的には若干書ききれてない部分があるような気はしますが、エンタテインメントとしては抜群におもしろかったです。土佐弁も良い。


そしてまた本編とは打って変わって落ち着いて進行する書き下ろしの後日談に再びマンガ泣き。うまいなあ有川君。


と、思ってたらこの人も女性でした。びっくりしました。


ではまた。