再読

対岸の彼女

対岸の彼女

角田光代対岸の彼女」を再読しましたがこれはすごい。


最初に読んだ時には物語に圧倒されて見えませんでしたが、このわざとずらした感じの構成のすばらしさ。けしてハッピーエンドでは無いのにも関わらずなんだかパワーをもらえるこの感じ、女性が描く女性が主人公の作品は苦手なものが多い私ですがこの話は別格です。


角田さんの描く大人の女性像というものは暮らしや仕事や色恋沙汰に追われ、疲れきってぐだぐだだったりまあでもいいじゃないの、というイメージがあるのですが(また川上さんや小川さんとごっちゃになっている気もしますが)それが嫌で途中でやめちゃったりもするのですがこの作品は良い。


青春小説だったり、成長小説だったり、働く女小説だったり、家族小説だったり、訳ありだったり、あいつどうしてるかなあ?だったり、なにか祈りのようなものだったり。


読んでいない人は是非。オススメです。


以前、前に読んだものなど読めるか!なんか書いた気もするのですが最近はよくやってます。
実は「竜馬がゆく」なんかも読み返してます。司馬竜馬は福山龍馬よりバカです。でも20代前半の頃に読んだ時と同様に「かっこいいなあ」とためいきをつきながら本を閉じたりしています。竜馬もてすぎ。ツンデレさなちゃん萌えー。


ではまた。