スティーグ・ラーソン『ミレニアム1ドラゴン・タトゥーの女』読了
「史上最強・最萌の女探偵、リスベットに惚れた。前代未聞のノンストップ孤島ミステリ巨編」大森望
- 作者: スティーグ・ラーソン,ヘレンハルメ美穂,岩澤雅利
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/12/11
- メディア: ペーパーバック
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「児玉清氏大絶賛!」〜帯より〜
児玉さんが大絶賛してるなら、読まなきゃ!
と、言う訳では無いのですが、うちの常連の面白い本に目の無いお客さんからも言われていたのです。あれはすごかったよ、おもしろかった読むといい。
で、読んだら、
すごかった、面白かったです。
スウェーデンを舞台に、40年前の少女失踪事件と、連続殺人事件、大富豪とその一族の怨念と因縁にまみれた謎を、卓越した行動力と分析力を持つ雑誌記者ミカエルと、神がかり的な情報収集能力と記憶力を持つイカれた女探偵リスベットが、快刀乱麻の勢いで謎を解く、巨悪を叩く。
この女探偵にしびれちゃいました。
『マルドゥック・スクランブル』のルーン・バロットもそうでしたが、一見きゃしゃで、こいつはいかん、守ってあげなきゃと思わせておいて、実はすごい能力を持っていて、いかん逆に守られている俺、というシチュエーションは世界的な萌えのスタンダードなんでしょうか?さらに言えば内面はすごく脆いというのも共通か?ウォーショースキーもそうですなあ。
でもって、そんな自分にはこのラストはきつかった。なんでまあ、本当にあのバカは・・・。
だいたい君らはいい年してセックスに奔放すぎるだろう!スウェーデンだからか?本当にフリーセックスなのか?島耕作か?高校生無頼控か?
まあ、そんな個人的なアレはともかく、非常に丁寧に作られた絶品のミステリでしたオススメです。
映画のスタッフロールばりにずらり並んだ登場人物表にはちょっと引いてしまうかもしれませんが、基本的に主人公二人と失踪した少女、依頼人のジジイくらいを覚えておけば問題ありません。あの人物表は一度しか出てこないような人間も載っていますし、読み終わった今見ても、誰この人?って感じなのが半分以上です。
あのまんまじゃあんまりなんで『ミレニアム2』を少しだけ読んでみたら、あのバカは案の定冷たくあしらわれていたざまあみろ。
ではまた。