こうの史代さんという漫画家
本格的に冬到来。自転車しまうやしまわざるや、明日はどっちだ!
しかし、まあ、寒さも安定してきまして(低いほうに)客足も多少戻ってまいりました。
本格的に寒くなるとひらきなおって厚着しておでかけするのですな北海道民は、さむいさむいと言いながら。
- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 宙出版
- 発売日: 2005/02/10
- メディア: コミック
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「夕凪の街、桜の国」で話題になった漫画家さんですがもともとはギャグの人のようです。小学生やよいちゃんとその家族、そして凶暴なペット、ニワトリのこっこさんが織り成す生活ギャグ、なのですが絵がとても丁寧で好感が持てます。
この人の作品に共通して言えることは非常に作品が緻密に作られているため何度か読み返すたびに新しい発見があるということです。意外な人物や小物が伏線になっていたり、一読ではわからなかった台詞の意味に気づいたり、まあ、なによりこの手のギャグマンガでそういった再読に耐え得る(と、言うより何度も読みたくなります)クオリティがあるのがすばらしいです。
シリアスになりそうになったり、いい話になりそうになるたびにひっくり返す、それがこの人のギャグの基本なのですが何度読んでもわかっていても笑ってしまいます。それと、この人の描く「うひゃっ!」て顔が好きです。
「夕凪の街、桜の国」に関しては簡単に良いとか悪いとか言えません。なまじっかギャグマンガから入ってしまったためになおさらなんと言っていいか困ります、が、作者の他の作品と同様、またはそれ以上にマンガとしても、物語としても、ものすごく完成度が高く面白いのは確かです。ですが、単純におすすめです、と言えない気がします。私は他の作品同様大好きですが。
この他、「長い道」を含めた三冊が現在ウチの店に並んでいます。
私にとってこの先もずっと読み続けたい作家さんの一人です。
まだ何冊か読んでいない本があるのでそれも楽しみです。おそらく寡作な人なのですぐに読む本がなくなってしまい中毒状態になるであろうことは予想できますが私の好きな作家さんはみんなそうなのでもういいです。高野さんとか、法月さんとか、ひこさんとか・・・、綾辻さんなんて書いてるほうです。
ではまた。