乾くるみ「イニシエーション・ラブ」

強烈に寒い日々が続いております。


今年に入って何冊か夢にまで見るような強烈な印象を持つ本を読みました。
そのうちの一冊、「イニシエーション・ラブ
2、3日頭から離れませんでした。

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

〜僕がマユに出会ったのは代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて・・・。甘美でときにほろ苦い青春のひとときをみずみずしい筆致で描いた青春小説━と思いきや、最後から二行目(絶対先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。〜裏表紙より


まあ、この手の作品は大好物なのですが、「葉桜」ほどの衝撃はここしばらくなかったもので油断しておりました。
上記の‘最後から二行目’で、一度「なにーっ!」となったものの、再読を始めてもその先の超絶技巧にしばらく気づかず「そうかそうか、君も大変だったんだなあ」ぐらいに思っていたのが「ドヒャー!」と再び地の底まで落とされ、ぐるぐる回され、あれよあれよと言う間に、何度も絶頂、愚息も昇天、チョー気持ちぃーっす!


「葉桜」の場合は後半のある箇所で一気に視界が開けるくらいにひっくりかえる感じ、言ってみれば遊園地のビックリハウス的でありましたが、この本の場合はいったん戻って確認するたびに衝撃が走る、と言うお化け屋敷適と言いますか、いろんな意味で怖かったなあ、ライク ア 処女的衝撃 ふーっ!


あまりの衝撃に下ネタ解禁無礼講になってしまいましたが失礼いたしました。
読書に新鮮な驚きを求めている方にはぜひオススメしたいです。個人的には中学生ぐらいの自分にぜひ読ませてやりたいです。多分、理解できないと思うのでバカにしてやります。ドラえもーん!


ではまた。