森見登美彦「有頂天家族」

寒くて大雪の降った休日です。ひまです。

糺ノ森に住む狸の名門・下鴨家の父・総一郎はある日、鍋にされ、あっけなくこの世を去ってしまった。遺されたのは母と頼りない四兄弟。長兄・矢一郎は生真面目だが土壇場に弱く、次兄・矢二郎は蛙になって井戸暮らし。三男・矢三郎は面白主義がいきすぎて周囲を困らせ、末弟・矢四郎は化けてもつい尻尾を出す未熟者。この四兄弟が一族の誇りを取り戻すべく、ある時は「腐れ大学生」ある時は「虎」に化けて京都の町を駆け回るも、そこにはいつも邪魔者が!かねてより犬猿の仲の狸、宿敵・夷川家の阿呆兄弟・金閣銀閣、人間に恋をして能力を奪われ落ちぶれた天狗・赤玉先生、天狗を袖にして空を自在に飛び回る美女・弁天━。狸と天狗と人間が入り乱れて巻き起こす三つ巴の化かし合いが今日も始まった!〜帯より


昨年暮れからちまちまと読んでいた「有頂天家族」今日読了いたしました。最後の章で訪れた家族の大ピンチ!しかしまあ、おもしろおかしく半笑いで読んでおりましたがちょっとだけハラハラしました、あーおもしろかった。


ジブリで映画化しないかなあ、空も飛ぶし、妙な機械も出てくるしぽんぽこの千倍面白くなると思うけど。
こんな感じのただひたすらおもしろいだけの活劇はもう作らないのでしょうか?ものすごいディテールに凝った京都の町とか、その壊れっぷりとか見たいなあ、金魚とかじゃなくて。


妖怪やらケモノやら人間の変態やら美女やらが違和感なく入り乱れる様は、「うる星やつら」の世界観にも似ている気もします、森見さんの作品に共通して言えることですが。


続編も書いているようで楽しみです。


ではまた。