山本弘「神は沈黙せず」

久々に天気の良い日。

神は沈黙せず

神は沈黙せず

超常現象はすべて「神」からのメッセージだった! 奇才が放つ1300枚!
出版社/著者からの内容紹介


山本弘さんは、風貌もしゃべりもあまり好きではないのだけれどこれは面白かったです。


UFOや超能力、超常現象や怪奇現象、宗教や神にいたるまで、科学では証明できないさまざまなものに、いろんな仮説を立てながら検証していく過程がものすごくツボにはまり、夢中になって読み進めました。
中盤、主人公の兄による「世界」に対する大胆な仮説に歓喜の涙を流しつつ「そうだ、それならつじつまが合う!もしやここに書かれいるのはすべて真実!?」と、本気で思ってしまう私は35歳。


近未来の様子がやや平板であったり、邪悪なはずの悪役が結構しょぼかったり、ラストにかけての謎解きがあっさりしすぎているうえよくわからなかったり、後半からややパワーダウンしてしまっているきらいはあるものの、ハードカバー2段組500ページを一気に夢中で読まされてしまいました。ああ、おもしろかったあ。


こういうキャラクターに頼らない国産のSF大作の新しいのもっと読みたいなあ、と思ってしまいました。


ではまた。