タイムマシーンにお願い!
先日降った雪はまたまた解けてしまいました。よしよし。
「トムは真夜中の庭で」新書版とハードカバー、二冊あったのですが、いずれも常連のお客さんに買われていきました。そらもう、今の私にオススメを聞かれた日にはねえ、いやでも本当におもしろいんですって。
気になっていた時間モノ二冊。
- 作者: 乾くるみ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/11/09
- メディア: 文庫
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乾くるみ「リピート」
おもしろくて一気に読んだけど「イニシェーションラブ」の驚きには及びません。
SFじゃなくてミステリーだとはわかっているけれどなんだか登場人物みんな納得しすぎ、まだまだ突っ込んで考えなきゃいけない部分はあるでしょう。あの後あの人たちはどうなっちゃうのかとかねえ、ドラえもんだってもう少し悩んでましたよ。
まあ、なんだかんだすごく楽しめましたし、あのオチは嫌いじゃないですけど。
タイム・リープ―あしたはきのう (上) (電撃文庫 (0146))
- 作者: 高畑京一郎,衣谷遊
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 1999/05
- メディア: 文庫
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これは良くできてたなあ。あまあまな中学生的展開は置いておくとしてアタマとシッポで見事につじつまがあう。(最後のリープはやや反則気味ですが作品的に美しいのでまあ良しとしましょう)
「マイナス・ゼロ」を読む前の中学生の自分に読ませたらどれだけ興奮することか。なにしろ時間SFはいかにつじつまが合うかが大きなポイントになると考えてしまう私ですからその部分だけでも評価は高いです、パチパチ。
そういう目で見ると「バック・トゥ・ザ・フューチャー」なんてダメダメなんですけどねぇ。
でも実はあれも三部作全部大好きな私です。
「時をかける少女」なんかは、もはや神格化されてしまっていまして今読んでも自分でも正当な評価ができません。
ただ、あれに関してはSFとかつじつまどうこうじゃないですよね。少女が時間を跳ぶ、とか、跳びそうな感じなんかがロマンチックで美しい、なんて誰も思いつきもしないことを最初に作品にした筒井康隆のおそるべき慧眼でしょう。(先例はあるのかしら?)
タイムマシーンはいつ出来るのでしょうか?
そりゃあ、乗りますよあたしゃあ。子どものころ何度机の引き出しを開け閉めしてはがっかりしたことか。
これを読んだ未来人が今晩あたりうちに来るとか、ねえ。
ではまた。