ホルモー読了

ホルモーおもしろくてもうたまらんかったのですが、冷静になって考えると非常にベタな青春モノですなあ。


ホルモーとは何か?と言う謎と、そのとんでもない正体で引っ張る前半部。実際この作品の魅力の半分はそこであり、小説にしろ、映画にしろ、そこの部分をきっちりと隠した宣伝方法はすばらしいと思います。謎の遊びズクダンズンブクドゥンゲーム(うろ覚え)を得意とする芸人はんにゃを映画CMに起用するところも納得です。


後半はホルモーにかける若者の葛藤、挫折、友情、恋、めがね、などなど実にベタベタではありますが質の高い青春ドラマが展開されます。
軽くうるうるしながら読んでいる自分に、もう一人の自分が「ちょっと待て、彼らのしていることはホルモーだぞ、ホルモーに感動しているのかお前は!」と問いかけてくるなど、新しい感覚に戸惑うわたくしでした。


しかし映画はあの人の役が栗山千晶だなんて、もうある意味ネタバレじゃん。
映画「どろろ」のキャスティングに比べれば些細なことではありますが、本当にあれはあきれました。最終巻を読んだ時の小学生の自分の吃驚を思うとううー・・・。


脱線しましたが、ホルモーはおもしろいです。ベタでけっこうけっこう毛だらけ、青春とはベタである。気恥ずかしいものである。
ベタさ加減とホルモーのとんでもなさの恐るべき融合です。読むといいよ。映画も観てみたいです。
でも読む前にホルモーって何だとか、調べたり、聞いたり、ページぱらぱらさせて先読んだりするのは絶対禁止。


ではまた。