Be ashamed of yourself!

さて前回の続きを書かねばならないのですがこんなメールを頂いてしまいました。


「質問があります。

浪漫とは何ですか?

浪漫堂は浪漫の専門家だと思ったので、聞きました。

教えてちょ。」

PN浪漫堂大好きっ子より(ウソ)


私は別に浪漫の専門家ではありませんが、古本浪漫堂の看板を背負うものとしてこのような質問に背を向けるわけにはいきません。せっぱ!


浪漫とはなにか?愚問ですなあ、私が浪漫です、はっはっはっはー!

と、言いたいところですがそいつはあまりにも乱暴です。答えのひとつとしては間違いではないとは思うのですが適当に片付けすぎでしょう。全国百万の古本浪漫堂っこのブーイングが聞こえますブーブー。


そもそも私はなぜ、古本浪漫堂という名前を付けたのか?思いついた時ははなんて素敵な店名だろうと思ったものでしたが、古本屋の名前としてはややアンチョビ、もとい安直です。


なんだかでもこの名前を思いついたときに、地平線に沈む夕陽を見た気がしたんだよなあ。

仲間数人と自転車にのって田舎に一軒しかない古本屋を目指して必至でペダルをこいでいた中学時代の自分らとか、欲しかった本を見つけた時のうれしさとか、気になる女子にお気に入りの文庫をむりやりプレゼントした時のその子の困ったような顔とか、たいして理解もしていないくせに文学談義しているつもりになっていた青臭い放課後の教室とか・・・。


「浪漫とは少年の日のあこがれであり、おっさんの中のかつての少年である」
そういう答えはいかがでしょう?


タイトルは高校時代、採点されて返却された英語の小テストに、教師によって赤ペンで殴り書きされていた言葉です。なんか思い出しました。


ではまた。