苦手本たち、あるいは浪漫おやじの問題発言
以前にこちらで紹介させていただいたバロウズの『金星シリーズ』『火星シリーズ』のセットは完売いたしました。ずっと前に紹介しました本の雑誌のバックナンバーも古いものから売れていき、ほぼ完売状態ですありがとうございます。
キャプテン・フューチャーがちっとも売れていないということはこっちによっこしておいて、と。
以前も書いたかもしれませんがレイモンド・チャンドラーとカート・ヴォネガットのおもしろさが現在の私にはちっともわかりません。
読まず嫌いではなく、中学高校時代から最近まで、何度も挑戦した上での結論ですのでこれはもうしょうがない。どちらも娯楽小説であるのだろうし、苦痛を我慢してまで読むものではないでしょうしねえ。
なんてことをを常連のお客さんに話したら「この古本屋のオヤジはいったい何を言っているんだい?」と言わんばかりのアメリカンなリアクションが返ってきました。しかしわからないものはしょうがない。
そのうち大人になったら読めるかなあ、なんて思ってるもうすぐ四十郎の私なのですが、いつの日かごめんなさいやはり大傑作でしたとなればそれはそれですごく得をした気分になれるだろうし、この先も折に触れ挑戦していきたいとは思っています。
上手な読み方とか良いアドバイスなどありましたらお願いします。
そう言えば太宰や漱石も高校時代、周りの本読みがすごいすごいと絶賛してたころは、こんなぼんぼんの暗い話のどこがおもしろいんだとか思っておりました。読み返してそのすごさがわかったのは二十歳も半ばくらいだった気がします。遅咲きの私。
ではまた。